COLUMN  2026.10.07

ホームページの乗っ取り対策|中小企業・個人事業主が今日からできる5つのチェック

気づいたら、ホームページがいつもと違う内容に書き換えられていた。検索結果に見たことのない警告表示が出るようになった。
そんな話を聞いて、「怖いけれど、うちは小さな会社だから大丈夫」と思っていませんか。

実は、ホームページの乗っ取りや不正アクセスは、規模の大小に関係なく起こり得る身近なトラブルです。
滋賀県内で活動する個人事業主や小さな会社のホームページも、決して例外ではありません。

今回は、なぜホームページが狙われるのか、そして今日から始められる対策を、専門用語をできるだけ使わずにご紹介します。

ホームページが乗っ取られると、何が起きるのか

一言で「乗っ取り」と言っても、起こる被害はさまざまです。

たとえば、トップページの内容が勝手に別の内容へ書き換えられてしまう「改ざん」、見た目はそのままでも裏側にウイルスを配布するプログラムが仕込まれてしまうケース、お客様が入力した氏名やメールアドレスなどの情報が盗み取られてしまうケース、検索結果やブラウザに「このサイトは危険です」という警告が表示されてしまうケースなどが代表的です。

いずれも気づかないうちに進んでしまうことが多く、発覚したときにはお客様からの信頼を大きく損なっていることも少なくありません。

なぜ「小さな会社だから大丈夫」とは言えないのか

 

警察庁の発表によると、2026年上半期(1月から6月)にランサムウェア(データを勝手に暗号化し、元に戻す対価として金銭を要求するウイルス)の被害が35都道府県で123件発生し、半期ベースで過去最多となりました(出典:警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」)。

また、総務省・警察庁・経済産業省が毎年まとめている調査では、2024年の不正アクセス行為の認知件数は5,358件にのぼっています(出典:総務省・警察庁・経済産業省「令和6年における不正アクセス行為の発生状況等」)。

さらに、IPA(情報処理推進機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」の組織編では、ランサムウェアによる被害が1位にランクインしています(出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」)。

こうした攻撃の多くは、「この会社は大きいから狙おう」といった選別で行われているわけではありません。
多くの場合、古いバージョンのまま使われているソフトウェアや、推測されやすいパスワードなど、機械的に「侵入しやすい穴」を探して自動的に攻撃が行われています。

つまり、会社の規模ではなく、備えの有無が被害に遭うかどうかを分けていると言えます。滋賀・湖南エリアで小さな事業を営んでいる方の中にも、「自分たちは関係ない」と思っていた方こそ、一度チェックしてみる価値があります。

さらに、一度「危険なサイト」とブラウザや検索エンジンに判断されてしまうと、検索結果の順位が下がったり、訪問者に警告画面が表示されてホームページへのアクセス自体が避けられてしまったりすることもあります。せっかく集客のために育ててきたホームページほど、こうした影響は大きくなってしまいます。

今日からできる、乗っ取り対策チェックリスト

特別な知識がなくても、次のような点を見直すだけで、被害に遭うリスクをかなり減らすことができます。

・ホームページを管理しているシステム(WordPressなど)本体や、テーマ、プラグインを常に最新の状態に更新する

・管理画面にログインするためのIDとパスワードを、会社名や自分の名前から推測されないものにし、他のサービスと同じパスワードを使い回さない

・レンタルサーバー会社やドメイン管理会社から届く「重要なお知らせ」メールには必ず目を通す

・使っていない古いプラグインやテーマ、過去に使っていたページはこまめに削除する

・可能であれば、ログイン時にスマートフォンなどでもう一段階確認を行う「二段階認証」を設定する

・定期的にホームページのデータをバックアップしておく

これらを一度に全部やろうとすると大変なので、まずは「パスワードの見直し」と「更新の確認」から始めるのがおすすめです。あわせて、Googleが無料で提供している「Search Console」のようなツールにホームページを登録しておくと、万が一問題が見つかった際に通知を受け取れるため、早期発見のお守りとしても役立ちます。

もし「乗っ取られたかも」と思ったら

見慣れない表示や、お客様からの「サイトがおかしい」という連絡があった場合は、まず慌てずにレンタルサーバー会社やサイトの管理会社に状況を伝えましょう。必要に応じてサイトを一時的に非公開にする選択肢もあります。

原因がはっきりするまでの間はパスワードを変更し、同じパスワードを使っている他のサービスがあれば、そちらも合わせて見直しておくと安心です。

まとめ

ホームページの乗っ取りや不正アクセスは、会社の規模に関わらず誰にでも起こり得るトラブルです。日々の小さな備え、ソフトウェアの更新、パスワードの見直し、バックアップを続けることが、何より確実な対策になります。

もし自分だけで対応するのが難しいと感じたら、ページ上部の「お問い合わせ」ボタンから、お気軽にご相談ください。

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