COLUMN  2026.09.28

詐欺メールの見分け方とパスワード管理の基本

「知らない差出人からのメールに、一瞬ドキッとした」

「取引先や配送業者を装ったメールに、うっかりリンクをクリックしそうになった」

——そんな経験はありませんか。滋賀県内の中小企業や個人事業主の方とお話ししていても、こうした「怪しいメール」への不安をよく耳にします。

フィッシング対策協議会の月次報告によると、2026年7月だけで全国で6万6,119件のフィッシングメールが報告されており、Amazonをかたるものが約37%、Apple をかたるものが約12%を占めています。
(出典:フィッシング対策協議会「2026年7月 フィッシング報告状況」)

ネット通販や金融機関を装ったメールは、もはや一目で「怪しい」と分かるレベルではなくなってきています。

この記事では、ITの専門知識がなくても今日から実践できる「詐欺メールの見分け方」と「パスワード管理の基本」を、できるだけかみ砕いてご紹介します。

ホームページの有無に関わらず、メールとパスワードを使うすべての事業者に関係するお話です。

なぜ「見た目はそっくり」なメールが増えているのか

フィッシングメールは、実在する企業やサービスのロゴ・文面をそっくり真似て作られています。

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が公表している「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、組織が気をつけるべき脅威としてランサム攻撃やサプライチェーンを狙った攻撃が上位に挙げられており、その多くの入り口は「1通のメール」から始まります。

サイト制作とあわせて情報セキュリティに関わる仕事にも携わっている立場から見ても、年々「本物と見分けがつきにくいな」と感じるメールが増えています。

「うちのような小さな会社は狙われない」と思われがちですが、取引先や顧客の情報を扱っている以上、会社の規模はあまり関係がありません。

むしろ、対策が手薄になりやすい小規模な事業者ほど、狙われやすい面もあります。
実際に、取引先や配送業者、クラウドサービスなどを名乗る「よく見る相手」からのメールほど、ふだんの油断からうっかり開いてしまいやすい傾向があります。

4つのチェックポイントで、怪しいメールに気づく

いきなり全部を覚える必要はありません。まずは次の4点だけ、チェックする習慣をつけてみてください。

・ 送信元のメールアドレスをよく見る。表示されている名前だけでなく、「@」のあとのドメイン部分まで確認する
・ 「今すぐ」「24時間以内に」「本日中に」など、慌てさせる言葉が使われていないか確認する
・ 本文中のリンクは、すぐにクリックせず、スマホなら長押し、パソコンならカーソルを合わせて、実際の飛び先URLを確認する
・ 心当たりのない請求や、突然の「パスワード変更のお願い」は、メール内のリンクからではなく、公式サイトを自分で検索してログインし、事実かどうかを確かめる

この4つを意識するだけで、気づける「怪しいメール」はぐっと増えます。

パスワードは「使い回さない」

IPAは以前から、不正ログイン被害の多くが「パスワードの使い回し」に起因すると注意を呼びかけています。一つのサービスでパスワードが漏れてしまうと、同じ組み合わせを使っている他のサービスにも次々とログインされてしまうためです。

今日からできる対策として、次の3つをおすすめします。

・銀行やクラウド会計、メールなど、特に重要なサービスは、他のサービスとは異なるパスワードにする
・覚えきれない場合は、パスワード管理アプリやブラウザの保存機能を活用する
・対応しているサービスから順番に、二段階認証(二要素認証)を設定していく

一度に全部を変える必要はありません。「重要なものから1つずつ」で十分です。

それでも不安なときは、この2つだけ徹底

細かいことをたくさん覚えるより、次の2つを徹底するほうが効果的です。

・迷ったら開かない、クリックしない、返信しない。判断に困ったら、一旦保留にして時間を置く
・ホームページをお持ちの場合は、管理画面のパスワードや、プラグイン・システムを最新の状態に保つ。更新が止まったホームページは、乗っ取りの入り口になりやすいポイントです

まとめ

詐欺メールへの対応も、パスワードの管理も、特別な知識がなくても、「気づく」「使い回さない」を意識するだけで、被害の多くは防ぐことができます。一度に完璧を目指す必要はなく、できるところから少しずつ整えていけば大丈夫です。

滋賀・湖南エリア(野洲・草津・守山・大津など)の事業者の方からも、こうしたセキュリティに関するご相談を受ける機会が増えてきました。

もし自社のホームページやメール運用のセキュリティ面に不安があり、自分だけで対応するのが難しいと感じたら、気軽にご相談ください。ページ上部の「お問い合わせ」ボタン、またはページ下部のお問い合わせフォームからご連絡いただけます。

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